言語を切り替える
テーマを切り替える

OpenClaw Cron Job 設定:AI アシスタントに定期タスクを自動実行させる

OpenClaw の Cron Job を使えば、AI アシスタントが能動的にタスクを実行できます。株価レポートの整理、重要メールの分析、天気予報に合わせたスマートホーム調整——こうした作業を自動化できます。毎朝 OpenClaw を開いて天気と予定を聞き、昼に株価を手動確認し、就寝前に戸締まりをチェックする——こうした反復は、定期タスクでまとめて自動化できます。

正直、以前は「AI がこんなに賢いのに、なぜ自分から動いてくれないの?」とずっと思っていました。OpenClaw の Cron Job に出会って初めて、「自律型エージェント」の意味が腑に落ちました。

低コスト「エビ飼育」ガイド:ArkClaw で AI エージェントを身近に

話題の OpenClaw(ロブスタ)は便利ですが、設定のハードルが高い——そんな声も多いでしょう。バイトダンス火山引擎の ArkClaw は、その敷居を一気に下げました。サーバーや Token 設定をいじらず、ワンクリックで 24 時間オンライン、ブラウザ操作・スクリプト実行・カレンダー管理ができる「AI 下請け」が手に入ります。

何より安い。月額 9.9 元、招待コード ZLKUK54M(こちらから登録)なら 8.9 元。プログラマーなら Coding Plan Pro に入ると無料で使える場合もあります。

なぜ AI 定期タスクが必要か

従来の AI アシスタントは有能ですが、受動的なカスタマーサポートのようです——聞かなければ動きません。単発の質問なら問題ありませんが、定期チェックや反復作業には向きません。

例を挙げます。友人は株投資家で、毎日手動で注目銘柄を確認していました。会議で見逃した結果、重要な売り時を逃し、数万ドル損しました。「AI が能動的に知らせてくれれば」と嘆いていました。

反復作業は時間を食い、重要な瞬間を見落としやすい——これが痛点です。

私自身、毎朝その日の天気・予定・重要ニュースを確認する習慣があります。以前は普通の AI に毎朝 3 問を手打ちし、数分かかっていました。OpenClaw の定期タスクを設定してからは、平日 7 時に Telegram へ自動プッシュ。歯磨き中に読み終えられます。

能動モードの価値はここにあります。反復操作ではなく、創造的な仕事に集中できる

OpenClaw Cron Job の核心概念

Linux を触ったことがあれば Cron は馴染み深いでしょう。指定時刻にプログラムを自動実行する仕組みです。毎日 2 時に DB バックアップ、毎週月曜 9 時に週報リマインド——そんな用途です。

OpenClaw の Cron Job は、この仕組みを AI アシスタントに持ち込んだもの。従来の Cron より賢く、2026 年時点のドキュメントでは Gateway スケジューラが全 cron タスクを管理し、再起動後も自動復旧して永続実行します。

2 つの実行モード:Main vs Isolated

OpenClaw には 2 モードあります。最初は混同しましたが、違いははっきりしています。

1. Main Session モード

定期タスクをメイン会話内で実行します。普段のチャットと同様、過去の履歴や好み・背景を参照できます。

向いている場面

  • パーソナライズが必要(毎朝ブリーフィングで、関心ニュースを把握している)
  • 文脈が必要(昨日のドキュメントの続き)
  • 会話履歴を活かす複雑タスク

2. Isolated Session モード

独立した実行空間(cron:<jobId>)を作り、メイン会話に影響しません。タスク専用の「サブアカウント」のイメージです。

向いている場面

  • 高頻度監視(30 分ごとの株価チェック)
  • 履歴不要(天気取得)
  • メイン会話を汚したくない(大量ログ分析)

コア機能一覧

特に気に入っている点をまとめます。

標準 Cron 構文
Linux Cron 経験者なら馴染み深いです。0 7 * * * は毎朝 7 時、*/30 * * * * は 30 分ごと。

マルチチャネル通知
Telegram、WhatsApp、Slack へ結果をプッシュ。私は Telegram を常用します。

永続化ストレージ
~/.openclaw/cron/jobs.json に保存。Gateway 再起動後もタスクは残ります。

即時実行(Wake Now)
--now で予定時刻を待たず実行。テストに便利です。

自動クリーンアップ
一度きりのタスク(明日 15 時の会議リマインドなど)は成功後に自動削除。

BestEffort 配信
有効にすると、通知失敗(ネットワーク障害など)でも次回実行はブロックされません。

最初の Cron Job を設定する

理論はここまで。実践で毎朝ブリーフィングを組み立てます。

シナリオ設定

平日 7 時に AI が以下を含むブリーフィングを送る想定です:

  1. 今日の天気
  2. カレンダーの重要イベント
  3. テックニュース数本
  4. 今日の一言(完全に個人的な好みです)

設定手順

ステップ 1:タスク追加

openclaw cron add --name "Morning Brief"

設定ファイルに新規エントリが作成されます。

ステップ 2:設定ファイル編集

nano ~/.openclaw/cron/jobs.json

nano が苦手なら vim でも任意のエディタでも構いません。

ステップ 3:設定記入

作成したタスクを次のように編集します:

{
  "name": "Morning Brief",
  "schedule": "0 7 * * 1-5",
  "skill": "daily-brief",
  "action": "main",
  "prompt": "今日のブリーフィングを生成:1) 現地天気 2) カレンダーイベント(Google Calendar) 3) テック業界ニュース 3 本 4) 今日にふさわしい一言",
  "notify": {
    "channel": "telegram",
    "bestEffort": true
  }
}

設定の読み解き

name:識別用のタスク名。

schedule0 7 * * 1-5 の意味:

  • 0 — 0 分(正時)
  • 7 — 7 時
  • * — 毎日
  • * — 毎月
  • 1-5 — 月〜金(週末は実行しない)

skill:呼び出すスキル名。未設定なら prompt だけでも可。

action:実行モード。ここでは main——居住都市や関心分野などの好みを AI に知らせたいため。

prompt:具体的指示。詳細ほど精度が上がります。

notify:通知設定。

  • channel:Telegram など
  • bestEfforttrue なら通知失敗でも次回実行は止まらない

検証テスト

明日 7 時まで待つ必要はありません。

一覧確認

openclaw cron list

即時実行

openclaw cron run "Morning Brief" --now

Telegram に届けば設定はおおむね成功です。

実行履歴

openclaw cron runs

成功回数・失敗理由を確認できます。

実践シナリオ

最初の 1 本ができたら、他にも応用できます。私が使っている例です。

シナリオ 1:株価監視

先の友人の設定例:

{
  "name": "Stock Price Monitor",
  "schedule": "*/30 9-16 * * 1-5",
  "skill": "stock-monitor",
  "action": "isolated",
  "prompt": "AAPL, GOOGL, TSLA の現在価格を確認。いずれかが 3% 超の変動なら詳細を即通知。それ以外は通知しない。",
  "notify": {
    "channel": "telegram",
    "condition": "price_alert_triggered"
  }
}

ポイント

  • */30 9-16 * * 1-5:取引時間(9〜16 時)に 30 分ごと
  • isolated:30 分ごとの結果でメイン会話を汚さない
  • condition:条件成立時のみ通知

設定後、重要な変動を見逃さなくなりました。

シナリオ 2:Inbox Zero

管理職の友人は 1 日数百通のメールを処理しています:

{
  "name": "Email Inbox Monitor",
  "schedule": "0 */2 * * *",
  "skill": "inbox-zero",
  "action": "isolated",
  "prompt": "Gmail に接続し未読を確認。緊急(即対応)・重要(今日中)・普通(今週中)に分類。緊急メールは返信案を作成。",
  "notify": {
    "channel": "slack",
    "bestEffort": true
  }
}

ポイント

  • 0 */2 * * *:2 時間ごと
  • Slack ワークスペースへプッシュ
  • AI が分類と返信案を自動生成

シナリオ 3:スマートホーム夜間巡回

{
  "name": "Smart Home Night Check",
  "schedule": "0 23 * * *",
  "skill": "home-security",
  "action": "main",
  "prompt": "夜間セキュリティチェック:1) 全ドア・窓センサー 2) 警備システム有効化 3) 室温 18〜24℃ 4) 常夜灯以外の照明消灯。異常があれば即通知。",
  "notify": {
    "channel": "whatsapp"
  }
}

毎晩 23 時に自動巡回。半年でドアの施錠忘れを 2 回検知しました。

シナリオ 4:GitHub リポジトリ監視

{
  "name": "GitHub Repo Monitor",
  "schedule": "0 10 * * *",
  "skill": "github-monitor",
  "action": "isolated",
  "prompt": "GitHub リポジトリ(repo1, repo2, repo3)を確認:1) 新規 Issues 2) 新規 PR 3) Star 数変化。日次サマリーを生成。",
  "notify": {
    "channel": "telegram",
    "bestEffort": true
  }
}

毎朝 10 時にサマリーが届き、手動リフレッシュは不要です。

高度なテクニックとベストプラクティス

ベストプラクティス

1. ノイズタスクは isolated
10 分ごとの監視は必ず isolated。最初 main で 5 分間隔にしたら、ログで会話が埋まり、普通にチャットできませんでした。

2. 時間敏感タスクは wake
"wake": "now" を付けると、次のハートビートを待たず正確な時刻に実行されます。

3. 特定 Agent にバインド
メール専用 Agent などがある場合、agentId で担当を指定:

{
  "agentId": "email-specialist",
  "name": "Email Monitor",
  ...
}

4. 通知は必要なものだけ
毎時ノートバックアップのようなタスクは通知不要。非クリティカルなら bestEffort: true を推奨。

5. ハートビートと組み合わせ
OpenClaw の heartbeat と Cron Job を組み合わせると、条件トリガーをより賢くできます。

Cron 構文クイックリファレンス

# 毎分
* * * * *

# 毎日 9 時
0 9 * * *

# 平日 17 時
0 17 * * 1-5

# 毎週日曜 20 時
0 20 * * 0

# 15 分ごと
*/15 * * * *

# 毎時 30 分
30 * * * *

# 毎月 1 日 2 時
0 2 1 * *

# 毎年 1 月 1 日 0 時
0 0 1 1 *

# 10〜18 時、毎時
0 10-18 * * *

形式:分 時 日 月 週

面倒なら Crontab Guru が便利です。

デバッグ

リアルタイムログ

tail -f ~/.openclaw/logs/cron.log

タスク状態

openclaw cron status "Morning Brief"

デバッグ実行

openclaw cron run "Morning Brief" --now --debug

--debug で思考ステップや API 呼び出しが見えます。

構文検証
crontab.guru で schedule を確認。

セキュリティの注意

1. 認証情報を平文で書かない
Gmail や株価 API などは環境変数を使う:

{
  "prompt": "環境変数 $GMAIL_API_KEY で Gmail に接続..."
}

2. ログを定期レビュー
~/.openclaw/logs/ を週 1 回、5 分程度確認。

3. 失敗通知
重要タスクには:

{
  "notify": {
    "onFailure": true,
    "channel": "telegram"
  }
}

4. 最小権限
読み取りだけなら書き込み権限は与えない。OpenClaw の細粒度権限を活用。

最後に

OpenClaw Cron Job は、AI の使い方を根本から変えました。以前は「必要なときだけ呼ぶ受動ツール」。今は「いつ何をすべきか判断する能動パートナー」に近い存在です。

受動応答から能動実行へ——機能追加以上に、AI アシスタントの役割の進化です。毎日何を聞くか覚える必要も、重要チェックを忘れる心配も減ります。

まだ試していないなら、毎朝ブリーフィングから。設定 5 分、効果は長期続きます。

私は仕事・生活・投資で十数本の定期タスクを回しています。朝起きれば情報が整理されて届き、日中はメール確認のウィンドウ切り替えが減り、就寝前のセキュリティチェックも自動完了——AI が命令待ちではなく、反復作業を代行してくれる感覚です。

困ったら OpenClaw 公式ドキュメント やコミュニティへ。設定のコツは皆が喜んで共有してくれます。

さあ、最初の定期タスクを設定しましょう。明日から AI に能動的に働いてもらう——その一歩を。


参考情報:

OpenClaw 定期タスク設定フロー

OpenClaw Cron Job を作成・設定・検証する手順

⏱️ 目安時間: 15 分

  1. 1

    ステップ1: タスクを追加

    CLI でエントリを作成:
    openclaw cron add --name "Morning Brief"
  2. 2

    ステップ2: 設定を編集

    ~/.openclaw/cron/jobs.json を編集。
    Schedule を設定(例:0 7 * * 1-5 は平日 7 時)
  3. 3

    ステップ3: 指令を定義

    Action(Main/Isolated)と Prompt を設定。
    例:「毎日ブリーフィング:天気・予定・ニュース」
  4. 4

    ステップ4: 通知を設定

    Channel(Telegram/Slack)と BestEffort を設定。
    スマホに届くことを確認。
  5. 5

    ステップ5: 実行を検証

    即時テスト:
    openclaw cron run "Morning Brief" --now

FAQ

Cron タスクが実行されない場合は?
1. Gateway が動いているか確認(openclaw status)
2. crontab.guru で cron 構文を検証
3. ~/.openclaw/logs/cron-errors.log を確認
タスクのブロックを防ぐには?
notify に "bestEffort": true を設定。
あわせて timeout も適切に設定。
タスクを一時停止できますか?
openclaw cron disable "タスク名" で停止。
openclaw cron enable で再開。
実行時刻がずれる場合は?
サーバー TZ(timedatectl)と NTP 同期を確認。
Gateway 起動時刻より前には実行されない点にも注意。

6分で読めます · 公開日: 2026年2月5日 · 更新日: 2026年6月15日

関連記事

コメント

GitHubアカウントでログインしてコメントできます